薬局転職ってめんどくさい?
実際に転職した人の体験談を聞きたい
転職って最初の一歩を踏み出すのにすごく勇気がいるし、どの情報を参考にして良いかわからないですよね。
この記事では約2年前に転職エージェントを使って中小薬局から地域薬局へ転職してQOLが爆上がりした僕の転職の実体験を解説します。
僕自身の当時の気持ちや、やって良かったこと、やっておけば良かったことを紹介するので薬剤師の転職について気になっている人はぜひ読んでください。
他にも以下のことがわかります。
・転職に踏み出したきっかけ
・転職して変わったこと
・転職が成功した理由
自分と照らし合わせて「自分は転職すべきなのか」「転職するとしたらどんなことに注意するのか」を考えるきっかけにしてもらえたらと思います。
僕は転職成功して人生変わりました!
転職に踏み切った理由は結婚と労働環境と人間関係
結論、僕が転職に踏み切った理由は「結婚」です。
地元の女性と結婚したので、転勤がある以前の会社では働きづらいと思ったので思い切って転職しよう!と思いました。
元々、「残業がつかない」「有給が取れない」ブラックな会社でしたし、働いていた店舗の人間関係もあまり良くなかったので良い機会だと思い、大きな一歩を踏み出しました。
転職する前の僕は「転職するほど今の職場に不満もないし、転職って色々めんどくさそう」そう思っていました。
でも今思えば「気づいていないだけで前の職場に不満はたくさんあったし、転職は少しめんどくさかったけどやって良かったな」
と、考えが変わりました。
新卒で入った会社だったので、今の環境、仕事が「普通」だと思っていました。しかし転職してみると「普通」は変わります。
今の環境が普通かどうかは転職しないとわからないことなので、僕は全薬剤師が一度は転職についてしっかり考え、人生設計をすることが大事だと思っています。
まずは今の環境が「普通」かどうか疑ってみましょう。
地元展開で休みが取れることを条件に転職活動
・有給が取れる
・異動が少なく、家から近いこと
・早めに薬局長をさせてもらえること
僕は家族や趣味などプライベートを大事にしたいという思いが強く、薬局長も早めに経験してみたかったので上記の条件をエージェントに伝えて会社を探してもらいました。
店舗数が少ない会社だと、人も少ないため有給が取りにくく残業も多そうだなと考え5店舗以下の薬局も候補から外しました。
経営面でもある程度の規模はあった方が良いですよね。
転職活動の流れと実際に行ったこと
転職の流れ〜3つのフェーズ〜
転職準備編
(自己分析や転職計画など)
↓
転職活動編
(エージェントの決定や面接など)
↓
退職活動編
(職場への報告や退職手続きなど)
上記の流れが転職活動の一般的な流れで、僕自身もこの流れに沿って転職しました。
▼薬剤師転職の流れは以下のリンク▼
>>転職初心者は必見!何から始める?薬剤師転職の流れを準備から退職まで解説
転職準備期間
転職準備期間では僕は自己分析よりも情報収集に力を入れました。
自己分析をすることで転職の優先順位を決めることができますが、僕はすでに優先順位が明白だったからです。(優先順位が決まってない人は自己分析から始めた方が良いです。)
情報収集の方法としては
・地元での評判を聞く(親や知り合い)
・その会社で働いたことがある人に聞く
・実習でお世話になった薬剤師に聞く
僕は上記の3つの方法を使って情報収集しました。
転職先は地元の企業と決めていたので、親や知り合いにその薬局はどんなイメージか聞いたり、実際に働いたことがある知り合いがいれば話を聞きに行きました。
また、5年生の実習の時にお世話になった薬剤師の方に連絡をとって、転職や薬局の評判を聞いたりもしました。
転職活動期間|エージェント決定
情報収集を終えたら、転職エージェントへ登録しました。
僕は自分で転職の書類を作成したり、転職先と連絡を取ったりするのがめんどくさかったので、ネットで調べて評価の高かった「薬キャリ」 と「ファルマスタッフ」 にとりあえず登録をしてみました。
そして話しているうちにエージェントの雰囲気が、薬キャリの方が合っていると僕は感じたので薬キャリで転職を進めることにしました。
▼エージェント選びのコツは以下のリンク▼
>>転職成功薬剤師が解説!転職エージェント選びのポイントと注意点
また、薬キャリの特徴としてはエージェントとのコミュニケーションが「電話」であることが挙げられます。
エージェントと顔を合わせて面談をしたくない僕には最適でした。笑
面談をして、しっかりコミュニケーションを取りたいという方には「ファルマスタッフ」 がおすすめです。
▼薬キャリやファルマスタッフの特徴を紹介▼
まだしてないの?薬局薬剤師が登録すべき転職サイト3選とおすすめの使い方
エージェントとのコミュニケーションはめちゃめちゃ大事!
転職活動期間|面接
僕の場合、薬キャリのエージェントとコミュニケーションを取りつつ、自分の希望に合った企業を4つほどピックアップしてもらいました。
その中からさらに自分で企業について調べたり、エージェントに提示された年収や働き方を聞いたりして2つの企業に絞り、エージェントに面接を申し込んでもらいました。
そして2つの企業に面談に行って話を聞いた結果、今働いている企業の方が自分に合っていると感じたので、その旨をエージェントに伝えました。
面接時に聞かれたことは
・転職理由
・どんな条件を希望しているか
上記2つくらいで、あとは雑談でした。
そして僕の地元が人手不足だからなのかわかりませんが、面接官の人は「ぜひうちの会社に来てほしい」みたいなスタンスでした。笑
地域や会社によるとは思いますが、田舎の方ではまだまだ薬剤師は人手不足では無いかと感じました。
薬局の面接で落ちる人はまずいないので気楽に行きましょう。
退職活動期間
転職先の面接を終え、採用が決まるとエージェントや転職先の会社から連絡が来ます。
これで転職活動は終了なので、次は今いる会社に退職の報告をします。
ただ退職活動と言っても退職の処理は会社がやってくれるので、薬剤師がやることは薬局長とエリアマネージャー、上層部の人に退職の旨を伝えることくらいです。
僕自身の退職の流れは以下の通りです。
薬局長へ退職の旨を報告
↓
エリアマネージャーと面談
↓
退職の時期を伝えたり仕事の引き継ぎ
↓
必要書類の提出
↓
退職
ざっくり上記の流れで行いましたが、ただ必要書類に必要事項を記入するくらいだったので全然めんどくさくなかったです。
会社から引き止められることもあるようなので、断る強い意志も必要になるかもしれません。
転職中にめんどくさかったことはコミュニケーション
転職中で1番めんどくさいと感じたことはエージェントとのコミュニケーションです。
エージェントとのコミュニケーションは転職成功のためにとても重要です。
しかし仕事が終わって疲れて家に帰った後に、エージェントと転職について電話をするのは地味にめんどくさいです。笑
僕の担当者はそこまでではなかったですが、エージェントによっては毎日のように電話をかけてくる人もいるようです。
エージェントを決める段階で、エージェントとのフィーリングが合うか、めんどくさいくないかを決定のポイントにしてもいいかもしれません。
転職中は頻繁にコミュニケーションを取るのでフィーリングが合うかもポイント。
実際に転職して変わったことはQOL
実際に転職してみて変わったことは以下の5つです。
・有給が取れるようになった
・残業がほとんどなくなった
・人間関係が良くなった
・家から約5分の通勤距離
・2年間転勤なし
転職の際に重要視していた有給と残業に関しては、完全に改善されました。
そして運よく人間関係も良好な職場に配属になりました。通勤距離も過去最短で、転勤もありません。
こんなに転職成功した薬剤師いる?ってくらいQOL爆上がりしました。笑
比較表を作るとこんな感じです。
前の職場 | 今の職場 |
・3年間有給なし ・残業しても残業代0 ・プライベートな会話なし ・家から約30分 ・半年に1回転勤 | ・月に1回程度有給取れる ・残業がそもそも週に2時間程度 ・暇な時間は世間話 ・家から約5分 ・2年間転勤なし |
年収はそこまで変わりませんが、転職するだけでこんなにQOLが改善されるとは思っていませんでした。
この経験があるので僕は今の職場に少しでも不満がある人は転職を考えてほしいと思っています。
▼転職について1から知るなら以下のリンク▼
>>転職初心者は必見!何から始める?薬剤師転職の流れを準備から退職まで解説
転職が成功した理由は優先順位の決定と情報収集量
上記で説明した通り、僕は転職することで目的であったQOLを上げることに成功しました。
成功した要因として考えられるのは
・優先順位をはっきりさせた
・情報収集をたくさんした
上記2つが大きかったと考えています。
転職を考えている方に1番重要視してもらいたいことは優先順位を決めることです。
僕だったら「有給と残業」ですが、「年収」であったり「産後制度の充実」だったり人によって優先事項は異なります。
この優先順位をはっきりさせ、他は捨てても良い!くらいの気持ちで望む方が転職先の会社と交渉しやすいですし、転職後も後悔しにくいです。
また、ネットやリアルな場での情報収集も重要です。
提示された条件だけでは会社の実態を掴むことは不可能なので、口コミサイトや実際に働いていた人の話を聞いて、地雷企業でないかを見極めましょう。
▼優先順位の決定方法は以下のリンク▼
>>転職は自己分析が9割!薬剤師に特化した分析方法とオススメの本を紹介
優先順位の決定と情報収集量が転職の明暗を分けます。
転職活動中にやっておけばよかったこと
逆に転職活動中にやっておけばよかったというポイントは以下の2点です。
・昇給率を聞く
・評価制度を聞く
転職の目的であったQOLの向上は満たせたので転職で後悔はしていませんが、転職活動中に上記の2点を聞き漏らしてしまったのは失敗ポイントです。
昇給率と評価制度を聞いていなかったせいで翌年以降の給料の上がり幅がわかりませんし、何を頑張れば評価されて年収が上がるのかもわかりません。
転職後に一度上司に聞いてみたのですが、はぐらかされたのでちゃんと聞いとけばよかったなと思っています。
優先順位にこだわりすぎて、優先順位が低い年収についてあまり考えていなかったのが原因だと思います。
優先順位の低いものも確認すべきことは予めピックアップしておく!
[まとめ]転職活動は少しめんどくさいけど人生を変えられる
今回は僕自身の転職体験を元に、転職はめんどくさいのかや転職で成功できた要因について紹介しました。
少しめんどくさいところはありましたが、僕は転職して本当に良かったと思っているので現状に満足していない薬剤師は、転職をして人生をより良いものに変えてもらいたいと思っています。
また、転職について考えるだけでも視野が広がるので情報収集や転職サイトへの登録など、まずは行動してみることが大切です。
そして転職で成功するために重要なのは、自己分析をして優先順位を決めることと徹底的に情報収集をすることです。
これらをするだけでも転職で失敗する確率は格段に減ります。
今の職場を離れて人生変えたいと思う人はぜひ参考にしてみてください!