実際のところ薬剤師って高年収なのかな?
他の職業と比べるとどうなんだろう…
薬剤師の年収、最初のうちは高いけれど歳を重ねるとすぐ頭打ちになる。
そんな話を聞いたことありませんか?
今回は
・薬剤師の給料すぐ頭打ちになる説
・他職種の平均給与を比較してわかること
これらについて令和2,3年の賃金構造基本統計調査を元に解説します。
薬剤師6年目の僕の給与を参考に出しつつ、厚生労働省のデータとともに解説して薬剤師の年収を丸裸にしていきます。
「薬剤師になったけど将来が不安」
「薬剤師と他職種の年収の差を知りたい」
そんな人の悩みを解決するのでぜひ最後まで読んで薬剤師の給料について詳しく知っておきましょう。
薬剤師と他の職種の平均年収を詳しく解説します!
▼僕の初任給と他職種の初任給を知りたい方へ▼
>>実際いくら?薬局薬剤師の初任給と1年目の年収を公開!他職種と比較すると?
薬剤師の平均年収は580万円
令和3年賃金構造基本統計調査によると薬剤師の平均年齢は41.1歳で平均年収は580.5万円でした。
(賃金構造基本統計調査では「きまって支給する現金給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で平均年収を算出)
これを見た時に僕は、「思ったより低いな…」と思いました笑
40歳で580万円ではお金の面で憧れの職業にはならないかな、というのが正直な感想です。
ただあくまで平均の年収のため、時短薬剤師などフルタイムで働いていない人も入っています。
そのためフルタイムの正社員のみで計算するともう少し高くなることが予想されますね。
そして年代別の平均年収は以下のとおりです。
年代 | 平均年収 |
20〜24歳 | 352.7万円 |
25〜29歳 | 456.7万円 |
30〜34歳 | 526.2万円 |
35〜39歳 | 588.5万円 |
40〜44歳 | 609.5万円 |
45〜49歳 | 657.8万円 |
50〜54歳 | 656.1万円 |
55〜59歳 | 640.8万円 |
年収のピークは45〜49歳で657.8万円です。
20代から30代にかけてと40代で一気に年収が伸びていますね。
薬局長や管理職になるタイミングだからでしょうか?
では次に他の医療従事者と平均年収を比較してみましょう。
医療従事者の平均年収一覧
職種 | 平均年齢 | 平均年収 |
医師 | 45.3歳 | 1378.2万円 |
歯科医師 | 38.7歳 | 787.2万円 |
看護師 | 41.2歳 | 498.6万円 |
臨床検査技師 | 41.6歳 | 496.4万円 |
栄養士 | 37.4歳 | 367.5万円 |
わかってはいましたが医師がダントツで高いですね。
これくらい稼いでみたい…笑
薬剤師の平均年収はちょうど歯科医師と看護師の中間くらいですね。
僕の奥さんは栄養士なので表に入れてみました笑
全職種の年代別平均年収は487.2万円
令和3年賃金構造基本統計調査によると全職種の平均年収は487.2万円です。
全職種と比べても薬剤師は年収が高いと言えますね。
では全職種の平均年収を年代別に見ていきましょう。
年代 | 平均年収 |
20〜24歳 | 313.8万円 |
25〜29歳 | 389.5万円 |
30〜34歳 | 441.4万円 |
35〜39歳 | 493.5万円 |
40〜44歳 | 530.6万円 |
45〜49歳 | 560.6万円 |
50〜54歳 | 590.4万円 |
55〜59歳 | 584.2万円 |
年収のピークが50〜54歳と薬剤師より遅いですね。
年代が上がるごとに30〜50万円ずつほぼ同じ増え幅で年収が上がっていっていますね。
比較すると薬剤師の特徴が見えてきますね。
薬剤師の平均年収と職種比較からわかる事実3つ
薬剤師と他職種の平均年収と年代別の年収を見てわかったことをまとめます。
・30歳前後と40代で年収が上がる
・薬剤師は他職種と比べると年収が高い
・年収は40代で頭打ち
みなさんは他に気になったことはありますか?
今回は僕が気になった上記3点について詳しく解説していきます。
30歳前後と40代で年収が上がる
薬剤師の平均年収を見ると20代から30代にかけてと40代で、他の年代に比べ年収が上がっています。
僕の予想にはなりますが
薬局長になり、手当がつくのが20代から30代にかけて。
エリアマネージャーや薬局長以上の役職に就くタイミングが40代。
このような事情により年収が上がっているのではないでしょうか?
僕は薬剤師6年目で30代後半くらいの年収かな…
薬剤師は他職種と比べると年収が高い
薬剤師以外の医療従事者の平均年収、全職種の平均年収と薬剤師の年収を比べると間違いなく薬剤師の年収は高いことがわかります。
「薬剤師の年収が高いのは最初だけで、年齢を重ねると他の職種に追い抜かれる」
そんな風に思っている人もいたと思うのでそこは一安心ですね笑
また、今回紹介しているのはあくまで平均年収なので、自分の努力次第で平均以上に稼ぐことも可能です。
僕は平均より稼ぎたい!笑
薬剤師の年収は40代で頭打ち
全職種の年代別の平均年収は50代がピークだったのに対して、薬剤師の平均年収は40代がピークです。
これは多くの薬剤師が想像していた通りの結果だと思います。
やはり薬剤師は年齢を重ねてからの給料の上がり幅は小さく、ピークが早くきてしまいますね。
原因としては、薬剤師としての能力が40代と50代でそんなに変わらないこと、薬局1つに対する利益の上限がある程度決まっているため1人にたくさん払えない。
これらの理由が影響しているのかな?と思います。
薬剤師で1000万プレーヤーは中々いないですよね。
すぐに取り組める!年収アップの方法3選
ここまで読んでみて、
「薬剤師は世の中の平均より稼いでいることはわかった。でも将来が不安だしもっともっとお金を稼ぎたい!」
そんなことを思っている人もいると思います。
そんな人に向けて、明日から取り組める年収アップの方法3つを紹介します。
・キャリアアップ
・転職をする
・副業をする
以上の3つが現実的かつすぐに意識して始められる年収アップの方法です。
これから詳しく紹介していきます。
キャリアアップ
まずは薬局長、そしてエリアマネージャー。
人事や仕入れ、PB商品の開発などがあればそちらの部署も良いでしょう。
社内でステップアップして役職手当てをもらい、収入をアップさせるとともに自分のスキルも磨いていきましょう。
資格手当がつく会社なら、専門薬剤師や認定薬剤師などの資格を取って資格手当てをもらうのもとてもオススメです。
もしステップアップしても収入があまり増えなければ会社自体を変えた方が良いです。
ステップアップ先がどれくらいの年収なのかあらかじめリサーチしておきましょう。
転職をする
年収をあげたい全薬剤師にオススメしたいのが転職です。
薬剤師という資格を持っていれば職に困ることはなく、薬局においては特に引く手数多で面接に落ちることもほとんどないです。
少しでも自分を評価してくれる会社に転職し年収を上げることをオススメします。
年収以外でも人間関係や有休消化率など、不満に思っていることがあれば転職を考えてみるのもいいですね。
転職するのがめんどくさくて行動しない人が多いみたいですが、やらない後悔よりやる後悔の方が良くないですか?
僕も転職して年収が上がりましたし、職場環境も良かったのでQOLが爆上がりしました。
▼登録必須の転職サイトはこちら▼
>>薬局薬剤師の転職にオススメの転職サイト3選
副業をする
薬剤師で副業をしている人は少ないイメージがあります。
みなさんの周りにも副業している人はいますか?
薬剤師は安定して給料をもらえる職業ですし、年収も平均より高い。
そのため薬剤師で副業をしようと考える人は少ないのだと思います。
しかし年収をあげたいなら副業をすることは非常に有効です。
薬剤師だけの年収でいうと、高くても800万円前後で頭打ちになってしまう可能性が高いからです。
1000万円以上稼ぐとなると自分で起業するか、副業をするかしかありません。
ハードルは明らかに副業の方が低いですし、薬剤師は完全週休2日取れる会社も多いので副業に取り組みやすい職業です。
ブログやユーチューブ、インスタなどはお金がほとんどかからず、今からでも始められます。
僕も副業を始めたばかりなので一緒に頑張っていきましょう!!
副業を始めたらインスタやツイッターで僕に絡んでください!笑
[まとめ]薬剤師の平均年収は580万円で高収入
職種 | 平均年収 |
薬剤師 | 580.5万円 |
全職種 | 487.2万円 |
薬剤師は全職種の平均年収よりも100万円近く高いことがわかりました。
また、医療従事者の平均年収でいうと歯科医師と看護師の中間くらいの年収ということもわかりました。
比較結果をまとめると
・薬剤師は高年収といえる
・薬剤師の年収のピークは40代
・他の職業よりも頭打ちが早い
ここまで読んでいただいたら薬剤師という職業の年収について詳しくわかったと思います。
しかし、この年収は現時点の話であり、これからどうなっていくかはまだわかりません。
僕は調剤報酬改定が改悪の方向へ進み、AI技術が発展し、スキルを持たない薬剤師の年収が下がる未来がきっと来ると思っています。
そんな未来に向けて今のうちにスキルをつけたり、転職や副業をして年収をあげておくことは非常に重要だと思いますし、僕もそれに向けて行動しています。
ぜひ今回の記事を参考にして良い未来を過ごしていきましょう!